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May 03, 2004

はじめは、天使でも悪魔でもない

物事のはじまりや、物事が生まれるとき、
そのものは いいものでもないし 悪いものでもないのだろう.

・そのもの自体が良かったから良いとされて、広まり、残ったのか
・そのものを広め方が良かったから、広まり、残ったのか

いいもの、わるいものという基準さえも、何らかによって作られた概念だ、
と捉えると 後者が普通なのではないか、と思えてくる.

最高のビジネス(と言うと違うが)、最高の影響材料である「宗教」と言う思想について、考えてみたい.

最近見た映画 『パッション(THE PASSION OF THE CHRIST)』
まさしくキリストの最後の12時間を題材とした映画であるが、(映画自体の話は置いておくとしても)
なぜ キリスト教というものがこれほど普遍的に広がり、
そして長い間支えられているのか、
とってもとっても私には気になる点であった.

ちなみに、私はキリスト教でない上 まったくキリスト教について無学であるので
内容云々の判断はできない.

投稿者 Rie KAWANO : 10:57 PM | コメント (2) | トラックバック (0)
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コメント

>物事のはじまりや、物事が生まれるとき、
>そのものは いいものでもないし 悪いものでもないのだろう.
その通りだと思います.
今回のテキストはダーウィンの進化論を彷彿とさせちょったので興味をそそられましてん。

生物学的に言っても, 「淘汰」というものは,「そのものが良いからor悪いから」では無い, 断じてない!
残る事が出来ずに消えていったモノが,「悪いもの」で, 残る事ができ普及できたモノが「良いもの」だ, なんていう認識は全くの間違いである!
通常, 生物は進化の過程において種の行動性や, 他種や環境との相互作用の結果により上手く周囲に適応"してしまった"ものが残っていく.
(僕は進化学系は得意じゃ無いので上記を鵜呑みにされては誤認が生じるかもしれない、という事は明記しておくが)


・・・話を戻すと.
宗教の話で言うと, 3が最も適当な答えなんじゃないかと僕は思いまっせぃ.
「そのものを広め方が良かったから、広まり、残った」

僕はマーケティング云々の思考とか知識は全くわからへんけど,
商戦で置き換えるとやはり残って行くにはプロパガンダが一番有効な手段だと僕は感じますわ.
生物と違って, 宗教や商業は「知られる」ということがまずは残っていく始まりなんじゃないか, と.

ちなみにアレじゃね. (僕が知る限りでは)
聖書は正典だけじゃストーリーとしてあまり面白くないので, キリスト以降後の人物が外典等を作って,
(色んな天使とかが出来てきだして神話性もました)
おもしろおかしく格好よくなり, 人は親しみやすくなった, と言う逸話があるけど.
そういうストーリー化も「広告」商戦方法の一つなんか.

何にせよキリストっちゅーん単なる一つの「シンボル」やわ.


※長レスすまん.

投稿者 ユウチン : May 10, 2004 02:06 AM


おもしろい、おもしろーい!

文系的な言い回しをすると、胡散臭く聞こえることも、科学的な言い回しをすると、とってもしっくりきますね.やはり、科学万歳.

> 上手く周囲に適応"してしまった"ものが残っていく.

では、何で適応というメカニズムが存在すのか.(そもそもなぜ、「選択される」現象に置かれるのか)
適応が 良し悪しの問題でないのならば、なぜ「もしかするとよいものだったかもしれない」ものが、滅亡する可能性があるのか.

自然界は「ミスだらけ」の「非生産的」なものなのだろうか.

投稿者 Rie KAWANO : May 11, 2004 09:22 PM


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