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コンテンツの持たざる経営

仕事で グルグルと矢風の状況を調べろと言われたので、
メモ程度に思い付きを残す、と.


FISTERAは、来たるべき破壊的技術として
2010年ごろに「コンテンツ」から「パッケージ」への価値シフトを示している.

既に、物財もサービスも コンシェルジュ の重要性を意識し、
まさに高い付加価値を生み出していると言えるだろう.
その意味で、 物財やサービスよりも混沌とする
(コピーが容易で トラフィック量が半端ないという意味でも、
 ネットによって個人が生み出した量が半端ないという意味でも)
情報コンテンツで、よりカスタマイズされ、コンシェルジュに成される
「パッケージ」の価値は重要に違いないわけだ.


日本のコンテンツに絡もうとする各社は
未だに「収集」する段階にあるのだろうが、
(日本人が ソフト価値に気づきにくいから、
 コアとなるコンテンツをはじめに多く持って、
 新規顧客の取り込みに必死になっているのは分かるが)
明らかにgoogleは、主なサービスは 他人の保有する「コンテンツ」への
よいパッケージ・コンシェルジュとしてのインターフェース提供なわけで、
価値シフトへの体制は いち早く整えられつつあるんだろうと感じる.

一方、もともと「ディレクトリ」文化で 伸びてきたYahoo!は
既に抱え込んでいるコンテンツが多い.
ただ、ここ最近のFlickr取得や ロボット検索へのシフトを見ても、
戦略の転換と捉えるべきだろうか.


現状の物財産業に立ち戻ってみれば、
これらの産業は 時代を経るにつれて分業化され、専門化され、
持たざる経営が一般的になった.
コンテンツを取り巻く産業においても、そうなるとすれば
 ・コンテンツを生み出す業者 (既存の物財でいえば 製造業)
 ・コンテンツを保管する業者 (トランクルーム業者、在庫保管業者)
 ・コンテンツを仕分ける業者 (ある意味 量販店か?)
果ては、
 ・コンテンツを届ける業者 (輸送業)
にまで分かれるのだろうか.
(まぁネットの特性として、そこまで分割しなくても
リスクも無ければコストもかからなかったりするので、
この分け方より より効率的な分け方になるだろうけど.)


結論としては、
 今後の参入は どの役割・どのレイヤーを担うか
 はっきりさせてから関わるべし

ってことかな.

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