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2005年12月13日

『ラミーのすべて』

最高!
震え上がった.
(久しぶりのエントリーがこんなのでどうかと思うけど)

と、このまま終わってしまうのでは、いい加減すぎると思うので
中身についても.


LAMYの読み物的、紹介パンフレットになっているような本.
現行のラインナップだけでなく、過去からのデザインの変遷、代表的デザイナーの作品、
それに販促用のポスターや展示、各ペンに対するパッケージも紹介されている.
(これが LAMYの凄さだと思う.ペンそのものに負けないくらいパッケージが個性的.)

しかしそれよりも、中頃にある LAMY現社長のインタビュー記事が一番ためになる.
「モノ」を作ることの理想をよくまとめ、表していて
 普及モデル の重要さ

 高級ライン の挑戦
をうまく使い分けていることが掴み取れる.
(普及「モデル」であり、高級「ライン」であることがポイントだ)

新しいデザイナーを招くたびに起こる内紛なども、かなり面白いエピソード.
社長自身のバックグラウンドと、新しい後継者の選び方の考えも面白い.

このインタビュー記事を読んでいるだけで、ぽんぽん商品アイデアが浮かんでくる.


間にある、ハイデルベルクの紹介と LAMYコレクターの紹介は
もうちょっとセンスを出して欲しかったなぁ、、、とここだけが△.
あと、デザイン本なんだから、カラーのページとモノクロのページの使い分け方は
注意するべきかなぁ.
LAMY自体のセンスと出版社・著者のセンスのレベルに差がある気が・・・.


でも、1500円はかなりお買い得な本だと思う.